技術と現場の「ラストワンマイル」に、私たちは命を吹き込む
技術と現場の「ラストワンマイル」に、私たちは命を吹き込む
技術はこれまでにない速度で進化しています。生成AIの登場は、その象徴とも言えるでしょう。新たな技術は、社会のあり方を変える力を秘めています。けれど、そこには静かに、しかし確かな違和感があります。
「技術の恩恵を享受しているのは、その技術を“よく理解し、使いこなせる人”だけではないか――」
そんな声が、現場から聞こえてきます。技術は、ブレイクスルーの「原石」です。しかし、それが多くの人の手に届き、価値として機能するためには、原石のままでは不十分です。私たちは、技術と現場の間に横たわる「ラストワンマイル」を埋めることこそが、自分たちの使命だと考えています。
簡単に詰められない「一マイル」の重み
技術のラストワンマイルは、決して簡単に詰められるものではありません。
- 現場特有の複雑な制約条件を、深く理解しているか。
- 進化し続ける技術の引き出しを、広く、深く持ち合わせているか。
- そして何より、現場の方々に「この人が言うならやってみるか」と思っていただけるだけの信頼を築けているか。
これらすべてが揃わなければ、技術が現場で動き出すことはありません。私たちは、この困難なプロセスから逃げません。泥臭く、誠実にこの一マイルに向き合い続けることで、粗削りだった「技術の原石」は、見る人をあっと驚かせる「価値の宝石」へと生まれ変わるのだと確信しています。
「都合の良い言葉」でごまかさない
技術というものは、仕組みがわからない人に対して、いくらでも「都合の良い切り出し方」ができてしまいます。耳当たりの良い言葉を並べ、ブラックボックスのまま提供するほうが、短期的には効率的かもしれません。
しかし、私たちはそれを断固として良しとしません。
わからないことをいいことに、事実を曖昧にしたり、過度な期待を持たせたりすることは、技術に対する冒涜であり、現場への裏切りです。私たちが掲げる「真摯さ」は、こうした誘惑に打ち勝つための規範でもあります。
経営学者ピーター・ドラッガーは、組織において最も大切な資質として「真摯さ(Integrity)」を挙げました。それは、知性や才能よりも先に評価されるべきものであり、真摯さのない優秀さは、信頼を損ねる危険すらはらんでいると説いています。
私たちが掲げる真摯さとは、単なる美しい言葉ではありません。技術という「原石」を、現場で役立つ「道具」へと加工するために、泥臭く地道に向き合い続けるという覚悟です。
私たちが貫く「三つの真摯さ」
1. 成果に対する真摯さ(思考と実行)
期待を超える価値を生み出すまで、思考と実行を往復する。「Why」を問い続け、脳と体に汗をかく。評論家にならず、自ら動いて成果を出し切る。
2. 事実に対する真摯さ(正直と透明)
情報を都合よく切り取らず、事実を隠さず、早く向き合う。ネガティブな情報ほど早期に共有し、短期の数字よりも、未来の信頼を優先する。
3. 人に対する真摯さ(共創と信頼)
「対岸の火事」にせず、自ら火中の栗を拾いに行く。困難な時こそ「どうすれば一緒に前に進めるか」を軸に、相手の背景を理解し、課題の核心へ向かう。
技術が人に歩み寄る未来へ
私たちが描く未来は、最新システムを使いこなすために、人が操作を必死に覚えたり、システムのためにデータを整えたりするような世界ではありません。
「人が技術に合わせるのではなく、技術のほうが人に歩み寄る。」
そんなあり方を目指しています。人がシステムを意識することなく、自然体でその恩恵を享受できる。それこそが、技術が本来あるべき姿だと信じているからです。
人がやらなくてもよい作業は仕組みが担い、人は自らの可能性を最大化できる創造的な仕事に集中する。
その先に生まれる「人と技術が境目なく調和した体験」を、私たちはこれからのモノづくりのスタンダードにしていきます。「OUEN(On Un EN)」という名に恥じぬよう、私たちはこれからも現場の最も近くで、歩みを止めることなく伴走し続けます。
